ひな祭り(3月3日桃の節句)は女の子の健やかな成長を願って楽しくお祝いしましょう

■京都(宝鏡寺)
京都今出川堀川にある尼寺で、「人形寺」と呼ばれている。
毎年10月14日人形塚の前で人形供養祭が行われる。
■東京(清水観音堂)
上野公園内にあり、昭和33年から、毎年9月下旬に東京人形小売組合が行っている。
明治神宮では人形感謝祭を毎年10月に行っている。
■水戸(桂岸寺)
水戸市松本町にある桂岸寺裏の保和苑内で、毎年秋、菊まつり期間中に人形供養実行委員会の主催で行われている。
■名古屋(大須観音)
昭和13年から覚王山日泰寺で行っていたが、昭和54年大須観音境内に人形組合が人形供養塔を建立以後、毎年10月の第一木曜日に催される恒例の行事となる。
■金沢(真成寺しんじょうじ)
この寺の鬼子母神は、出産育児の神様で昭和39年から毎年4月29日に地元の人形業者が行っている。
■大阪(四天王寺)
昭和45年から毎年11月、四天王寺にて人形組合が行っている。
■和歌山(淡島神社)
毎年3月3日午前11時生みに近いこの神社から、白木の小さな舟が、神主の祝詞を受け海に流される。
大昔からの行事である。
■鳥取(用瀬町もちがせちょう)
旧の3月3日、4日に行われる、この町にある千代川への流しびな供養は、特に有名である。
このお話は、雛人形をいつまでも飾っておくとだらしがないという戒めのためにされたものです。
やはり季節に出して季節に片付けるということが大事です。
面倒だから飾らないというのもよくありません。
大人になっても飾るかどうかという質問もありますが、特にいつまで飾るという決まりはありません。
昔は、生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力がないために、よく亡くなりました。
医者や薬が少なかったので病気にかかって亡くなることが非常に多かったのです。
ですので、赤ちゃんが生まれると人形を飾ってその人形に赤ちゃんの病気や怪我の身代わりになってもらうために、お払いをしていたのです。
昔の中国では、赤は魔よけの色でした。
神社の柱や赤く塗られているのも、橋が赤く塗られているのも、病気や地震などの悪いことが起こらないようにといった魔よけの意味が込められています。
昔の赤ちゃんは、男の子でも赤い産着を着ていました。
雛人形にも、魔よけの意味をこめて赤の布を敷いているというわけです。
1番上が内裏びなといいます。
お殿様とお姫様を並べます。
普通は向かって左が男びな、右が女びなですが、京都風飾は、反対に飾ります。
これは、天皇様と皇后さまの並ばれるのと同じにしましょうと雛人形組合が統一したことであって、どちらでも差し支えはありません。
2段目は、3人官女です。
お祝いの白酒を持つ係りです。
3段目は、音楽を演奏する5人囃子です。
4段目は、家や人を守る仕事の随身(右大臣と左大臣)です。
5段目は、いろいろな仕事の世話をする市丁です。
この段の向かって右には桜の木を、左には橘の木を飾ります。
子どもの成長に伴い飾らなくなったお人形や、壊れてしまったお人形をそのままにしておくのは、あまりいいことではないでしょう。
近くのお寺や神社にもっていき、供養してもらいましょう。
また、人形供養の日を決めて行事として執り行っているところもあります。
私たちの厄を受けてくれた人形です。手厚く供養してあげましょう。